人の持つ感情・情緒が不安定になることや、同一の感情が長期間継続することで体に異変をもたらすことがあります。
東洋医学では怒・喜・思・憂・悲・恐・驚という七つの感情から病になると考え、これを内因または内傷と呼びます。
ここでは内因の「恐」と「驚」を説明します。
恐れ驚くことは危険に対しての防御反応として大切なことです。
危険を回避できなければ最悪の場合、死に至ります。
とっさのとき人は身を小さくしたり防御姿勢を取るため腰を下げます。
このような行動をとるために気を下げる働きが恐・驚にあります。
しかし恐れ驚きの感情が過度になると、気が下がりすぎて腰を抜かして動けなくなったり失神してしまうことになります。
ホラー映画などで怪物とかと出会ったときキャーッと悲鳴を上げるシ-ンがよくありますが、これは恐れより怒りの感情が強く出ています。
大声で恐怖の対象を退けようとしているのです。
恐れが強いときは気が下がっているので声を出すことができなくなります。
※病気の内因としてあげられる感情は、単独で現れる場合もあれば、いくつか混在している場合もあります。
強い悲しみが怒りを生み出していったり、恐怖のあまり気がくるって笑い出してしまうようなこともあり得ます。
人の表している感情や本来表れるべき感情を考慮し、よく診察したうえで、より良い治療ができるようにしていきます。
当院の治療は漢方理論に基づくはり灸を用いた経絡治療を行います。
経絡治療は人の生命力の強化・自然治癒力の亢進を目的としています。
捻挫や打撲などの急性外傷、肩こり・腰痛などの慢性症状、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患、大きな病気や怪我からの体力回復など多岐にわたる治療を行うことができます。
ぜひ一度ご相談ください!