免疫力を上げる


まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ秋に向かっています。

夏の間に疲れた体は免疫力も落ちているので寒くなってくるといろんなウィルスや細菌に感染・発症しやすくなります。

大切なのは血流を良くすること。血流が良くなれば体のいろんな臓器に栄養が運ばれ正常に働き健康を保つことができます。

鍼灸治療も、簡単に言えば血流を良くすることで病状を改善することを目的とします。

普段から出来ることは適切な運動や睡眠・栄養補給をして規則正しい生活を送ることです。

※体調不良にお悩みの方、名古屋市中川区の、のぞみはり灸院ぜひ一度ご相談ください!

脾虚肝実


脾虚肝実とは主に急性熱病いわゆるカゼがうまく治りきらないときになる事が多いです。

表面的な発熱は治まっているものの体の奥には熱がこもりだるくて、どこかに強い痛みがあったり食欲がなくなったり便秘や下痢を繰り返したりします。

女性の場合は生理が乱れたり生理痛や生理前症候群が現れたりします。

薬の飲み過ぎでも起こることがあるので、用法用量を守らないで薬を飲み続けることもよくないです。

肝実の熱は血の流れがかなり悪くなるので体のどこかに血の滞り、いわゆる瘀血が生じます。

多くは肋骨弓の下や下腹部です。押したら硬くて刺すような痛みがあります。

なかなか治りづらいので長い目で見た治療が必要です。

機能性ディスペプシア(FD)


日本生活習慣病予防協会が消化器内科医にアンケートを取ったところ最近の日本人の多くが罹患していると思われる新・国民病の第一位は機能性ディスペプシア(FD)だそうです。

なんだそれ?と思われるかもしれませんが機能性ディスペプシア(FD)とは原因がはっきりしない痛み・不快感があり生活の質が下がり仕事などにも支障をきたしてしまうものです。

ストレスの影響を受けやすく、また胃の不調とも関連があるみたいなのでまさに現代病といえます。

検査をしても原因がはっきりしない病気は鍼灸の治療対象としては最適であると思います。

コロナ渦を経て多くの人がよりストレスに悩まされていると思われますので鍼灸で身も心もスッキリさせるとよいですよ。

※原因のわからない痛み・不快感にお悩みの方、名古屋市中川区の、のぞみはり灸院ぜひ一度ご相談ください!

風による病(風邪ではない)


風に吹かれると病気になる。そんなわけないと思われるかもしれませんが、実際にあります。

東洋医学では病の原因は風・暑・寒・湿・燥・火の六種類がありその中でも風はあらゆる病の始まりとされています。

風に吹かれるとあるときは冷えて発熱したり、あるときは乾いて引きつったり、またあるときは熱を持って動悸やめまいを起こしたりします。

古くヨーロッパでは強風の時期は人が狂うという言い伝えもあったりします。

暑さ寒さだけでなく風にも気をつけないといけないですね。

※発熱、動悸、めまいのような症状にお悩みの方、名古屋市中川区の、のぞみはり灸院ぜひ一度ご相談ください!

傷寒の治療(まとめ)

ブーケ
今までは陽経の病の治療でしたが、もともと体力がない人や体表の気が弱い人は陰経にまで邪が及んできます。

こうなると症状としてはかなり重いものとなります。

太陰病ならお腹が詰まって吐いて下痢が止まらない。

少陰病なら喉の痛みから始まってしゃべることはもちろん声も出せず、下痢して胸苦しく動悸がする。

厥陰病なら陰気と陽気が交流せず手足の極端な冷えと発熱を交互に繰り返し、下痢・嘔吐・錯乱状態などを起こします。

陰経の病は体の内部の寒が主体となるので、先ずは補って温めることです。

症状を取り去ろうとして瀉法を施すと病はますます悪化するのでしっかり診察して、患者に何が必要かを見極めなければなりません。

現時点で鍼灸師が新型コロナウィルスによる患者を治療することはありません。

しかし今後、治療薬やワクチンが完成して通常の風邪と同じような扱いになる日が来れば他の病の患者と同じように治療するかもしれません。

もしそうなったとき、ちゃんと治療ができるよう日々、研鑽をしていきたいです。

傷寒の治療(少陽病)

ハムスター
傷寒の治療(陽明病)の続きです)さらに病が進んでくると耳鳴りや耳閉感、めまいが現れ口が苦くなります。

少陽経まで邪が入ってきたということです。

悪寒と発熱を繰り返し脇腹や季肋下が引きつってきます。むくみもひどくなります。

邪気が少陽経、特に胆経と厥陰肝経とを行き来するので、胆経にあれば発熱して浮脈、肝経にあれば悪寒して沈脈という風に区別します。脈状は弦や緊です。

食欲は減退するので脾経を補い、脈状と病症で胆経か肝経を瀉法します。

しっかり排尿ができるようになればよいです。

病が血に関わってきてますので、女性の場合は生理中に風邪をひかなかったかなどよく聞く必要があります。

傷寒の治療(陽明病)

花水木
ある程度、病が進んで皮毛から肌肉の熱へと変わってくると脈も少し沈んできます。

悪寒はなくなり悪熱、倦怠感、食欲不振となってくると陽明経の病となります。

倦怠感があるときは脾経を補います。脈も数実ですが重按すると緩にも見えると思います。

咳、鼻づまり、目の渇きなど上焦の症状が多い場合、手の大腸経を瀉法します。

便秘になっているのなら足の胃経を瀉法します。便が出るようになれば熱も抜けていきます。

下痢をしている時は冷え込みが強いです。脈も数ではあっても渋に見えると思いますので胃経をしっかり補います。

陽明病は朝は平熱でも昼過ぎから夕方に発熱してくることが多いです。

熱が下がってきても食べ過ぎたり消化の悪いものを食べると、再び発熱してきますので注意が必要です。

傷寒の治療(少陽病)に続きます)

傷寒の治療(診察篇)

ネモフィラ
今回も傷寒(主にカゼ症状)の治療ですが、素問・霊枢・難経・傷寒論などを勉強している鍼灸師向けです。

精気の虚がなければ外邪の侵入を許さないことが基本となりますので何らかの症状が現れた時点で五臓のどれか、または複数の臓の精気が虚していることがわかります。

診察では病症の問診の他、脈状、肌の状態、お腹などで判断します。

傷寒は基本的に外側から病が進んでいくので先ず肌の状態を見ます。

かさつきや汗の有無、汗が出ている場合はどの程度か、あとは熱感などもよく観察します。

お腹は臍とその上下左右どこが詰まっているか、ゆるくなっているかなどを見ますが傷寒の場合は参考にならないこともあります。

脈は浮沈で病の深さ、遅数で寒熱、滑渋で気血の流れ具合とある程度の寒熱、虚実で精気の虚と邪気の実どれだけあるかを見ます。

傷寒は悪寒、発熱、頭や首のこわばり痛みから始まりますが悪寒で汗が漏れている程度なら脈は浮渋、汗が出ず発熱し頭痛などが出てくると脈は浮で数、滑などになってきます。

そして病が進んでいくと脈も沈んでいくのでそうなる前に治療をして病の進行を止めなければなりません。

梅雨の病

あじさい
雨が多く湿気がぐんと強まる梅雨の時期は、人の体も水分がたまっていきます。

いわゆるむくみが強くなります。東洋医学では水帯といいます。

水帯が強いと、体はだるく重く関節が痛くなりやすく、この関節痛に熱が加わると腫れてかなりの激痛になります。

関節リウマチの人の症状が悪化する要因になります。

大事なのは余分な水分を排出すること。

汗をかき、おしっこをいっぱい出すようにしなければなりません。

そのためには運動が一番ですね。

つらい関節痛の症状にお悩みの方、名古屋市中川区の、のぞみはり灸院ぜひ一度ご相談ください!

風は百病の始まり

桜
春になってから毎日のように強い風が吹いています。

東洋医学の古典には風は百病の始まりと書いてありまして、強い風にあたると様々な病を引き起こすと考えられています。

冷える時もあれば熱を持つ時もあり、カゼをひいたりのぼせたりめまいや耳鳴り等もよく起こります。

屋内にいて直接、風にあたらなくても何らかの影響を受けて症状が現れることもあります。

古くは西洋でも、ある地域では強い風は魔女の風と呼ばれ、そういう時期には人々はおかしくなってしまうという伝説めいた話もあります。

今春は寒暖差もあり特に何もしていなくても体調を崩しやすいので早寝早起き等、規則正しい生活を心がける必要があります。

体調不良でお悩みの方、名古屋市中川区の、のぞみはり灸院ぜひ一度ご相談ください!